長い間数多くの方々の相続をお手伝いさせていただきました。
スムーズに相続を完了させる方もいる一方で、トラブルを発生させてしまう方々もおります。それぞれ相当の理由が存在しています。
そもそも相続は先祖の代々続く財産の承継であり人々が生きた一通過点にすぎません。従って生前のくらし方、生き方が最も大切な事だと存じています。
それらは被相続人及び相続人に共通なものと思います。
更に、先祖代々続くいわば家訓のような精神的承継も重要だと判断しています。
是非避けたい事は、何らかのトラブルになり残された親族の方々がお互いに断絶状態となり、交流を遮断させてしまうことです。他人同様の状況で永遠に継続されてしまいます。

相続は両親等から相続人に対して贈られる無償の贈与財産です。
懸命に働いて残した大切なプレゼントなのです。
有効に大切に使用したいいわば宝物なのです。
このことから、いただいた方は自分だけで費消せずに子から子へと引継させたいものです。

これから日本も高齢化社会を本格的に迎えてますます相続の発生が多くなってまいります。所得再分配機能である相続税負担も高くなると想定されます。
公正証書遺言によるスムーズな相続承継も多くなることでしょう。あるいは社会への寄附を通して社会貢献も期待されるでしょう。
いずれにしても相続は去る方、残る方相方にとっての鏡であり、全てを投影するものなのでお互い素晴らしい姿を映し出したいものです。